栃木県の大谷寺は、日本最古の磨崖仏があることで有名です。
宇都宮からバスで30分ところにあるので、交通の便は、良いとはいえません。
以前からずっと気になっていたお寺でしたが、対象ツアーもなく、なかなか訪れるできませんでした。
ただ今回はコロナ第3波の影響で、予約していたGOTOキャンペーンのツアーを急遽キャンセルし、時間が空いたたため、思い切って一人で行くことを決めたのです。
さて、気になる磨崖仏は・・・この写真の通り、崖の下にあります。
写真を見ているだけでも厳かな雰囲気が伝わってきますね。
ただ、実際にその場に立ったほうが日常では経験できない「身が引き締まる」感覚を実感することができます。
車の騒音が絶えず、全てがコンクリートで固められた都心で生活をしている私にとって、
自然の地形を利用して建築されている大谷寺は「新鮮」な感覚を得るのと同時に、自然との調和がもたらす「荘厳な美しさ」も感じました。
過去に訪れたことがある大阪葛井寺の千手観音も素晴らしかったのですが、それよりもずっと心に響きました。
なぜかというと・・・
今回訪れた栃木県大谷寺の磨崖仏は、岩に磨崖仏が刻んであるのですが、まるで仏壇のように安置されているため、
まるでご先祖さまから見つめられているような感じがしたからです・・・。
『ハッ』と息を思わず吸い込んでしまいました。
このような荘厳な美しさに魅了されたのは、偉人は数えきれませんが、そのなかでも、家康の娘、亀姫が深く信仰し、幕府の庇護も厚かったようです。
この山は幕府専用の山として入山禁止です。そのためお止山と名付けられました。
この像は最近になって開眼供養されました。(65年前に6年の歳月をかけて完成)
ちなみに、この像以外の磨崖仏は、平安初期に建築されており、冒頭でもお伝えした通り「日本最古の磨崖仏」として、知る人ぞ知る神聖なエリアとなっています。
現代のような建築技術や道具のない時代に、磨崖仏はどのように建築されたのでしょうか・・・。
先人の知恵と根気はもちろん、「仏を慕う心」には、ただただ頭が下がる思いです。
帰路は、宇都宮餃子を食し、今回の旅は終わりました。
今回はツアーでなく個人での旅行だったので、たっぷり時間が取れました。ゆっくりと旅行を楽しむことができたので大満足です。
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